
黒豆と聞くと、お正月のおせち料理を思い浮かべる人が多いのではないで
しょうか。
しかし、黒豆は日常的に取り入れることで、私たちの心と体にさまざまな恩恵を
与えてくれる“スーパーフード”なんです。
古くから“薬膳の王道食材”として親しまれてきた「黒豆」について書いて
みたいと思います。
目次
黒豆の栄養
黒豆の栄養は、大豆の栄養とほとんど同じです。
タンパク質、食物繊維、鉄分、カルシウムなどが栄養があります。
違いは、黒豆にはアントシアニンが豊富に含まれていること。
アントシアニンは、黒豆の黒い皮に含まれるポリフェノールの一種で
抗酸化作用やアンチエイジング効果が期待出来ます。
薬膳の視点から見る黒豆とは?
薬膳のベースとなる中医学では、食材一つひとつに「五性(寒・涼・平・温・
熱)」や「五味(酸・苦・甘・辛・鹹)」といった性質があるとされています。
黒豆は、
- 性質:平(体を冷やしも温めもしないバランスの良い性質)
- 味:甘
- 帰経(作用する臓腑):腎・肝・脾
という特徴を持っています。
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黒豆の主な薬膳効果
中医学において、黒豆は、食材にも中薬としても使える優れた食材です。
主な黒豆の薬膳的な効果を見てみましょう。
1. 腎を補い、老化防止に
薬膳では「腎」は生命エネルギーの源とされ、成長、発育、老化、生殖を
司ります。
黒豆はこの腎を補う働きがあり、アンチエイジング効果が期待できます。
髪や骨、耳など“腎とつながる部位”を元気にしてくれるので、白髪・耳鳴り・
腰痛などの悩みにもおすすめです。
2. 利水作用でむくみ解消
黒豆には利尿作用があり、体内の余分な水分を排出する働きがあります。
むくみや水太り体質の改善に役立ちます。
3. 血を補い、美肌効果
黒豆は「補血作用」もあり、血を補って巡りを良くするとされています。
貧血気味の方、肌にツヤがなくなってきた方、冷え性に悩む方にも最適です。
4. 解毒・デトックス
黒豆には解毒作用もあり、体に溜まった毒素や老廃物を排出する働きが
あるとされています。
吹き出物や肌荒れなど、内側からくる不調に対しても力を発揮します。
黒豆の薬膳的な食べ方
黒豆は煮物だけでなく、さまざまな方法で取り入れられます。
以下にいくつかおすすめの摂取法をご紹介します。
● 黒豆茶
炒った黒豆を煮出して作る黒豆茶は、香ばしくて飲みやすく、利尿・解毒・
冷え対策にも最適。
ノンカフェインなので、寝る前にも安心して飲めます。
● 黒豆ご飯
白米に黒豆を混ぜて炊くだけ。腎を補いながら毎日の食事で自然に体を
整えられます。
● 黒豆の煮汁
黒豆を煮るときに出る煮汁にも栄養や薬効がたっぷり。
少し塩を加えてスープのようにして飲むのもおすすめです。
私の黒豆の取り方
いろいろなお料理に使える黒豆ですが、私は、毎朝、豆乳にして飲んでいます。
豆乳メーカーに黒豆と水を入れてスイッチを入れるだけで黒豆豆乳が
出来上がります。
丸ごと黒豆が取れるし美味しいので毎朝飲んでも飽きないのがいいですね。
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こんな人におすすめ
- 白髪が増えてきた、肌にツヤがない
- 冷え性・むくみが気になる
- 疲れやすく、集中力が落ちている
- 生理不順や更年期の症状がつらい
- アンチエイジングを意識している
黒豆はそんなお悩みを持つ方の強い味方になってくれる薬膳食材です。
黒豆は毎日の食べる漢方
黒豆は、美味しくて手軽に取り入れられるだけでなく、薬膳の観点からも
非常に優れた食材です。
お正月だけでなく季節の変わり目や年齢による不調を感じるときには、
黒豆を取り入れて、体の内側から整えてはいかがでしょうか。
「薬は食にあり」。
日々の食事で健やかな体と心を育てていきましょう。
黒豆の薬膳効果とは?体を内側から整える黒い宝石の力まとめ
黒豆の薬膳効果とは?体を内側から整える黒い宝石の力まとめです。
食べる漢方とも言える黒豆は、まさに宝石のような力を秘めていますね。
1日、数粒でもいいので取り入れると養生生活になるのではないでしょうか。
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